非天夜翔 山有木兮 翻訳の練習 54

非天夜翔が好きすぎて自分が読むために200話翻訳しました。万が一同じような趣味のかたが読んでおもしろいと思って下さったら是非原作を正規のルートで手に入れて読んでみてください。営利目的ではありません。要求があれば、すぐに削除します。

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第54章 助けを求める手紙:

 

嵩県に小雪が降ってきた。南の冬は潯東の気候のように心地よい感じがする。姜恒は木風呂に浸かり、耿曙はまた彼を膝に座らせた。

 

姜恒は例の絹を手に持っていた。小さな字がたくさん書いてある。字は美しく親しみがわく。この絹は明らかに引き裂かれたものだ。急いで持って行くよう商人に渡したはずだが、そんな火急の時でも、慌てて走り書きしたりはしなかったということだ。

「汁郎親鑑」姜恒は読み上げた。「あなたと私は一度も会ったことがありませんが、すでに縁があるように存じます…」

 

「父王は王叔(公子勝)が安陽で薨去してから、気性が大きく変わり、今ではすっかり別人のようです。(第2章参照)王兄が私とあなたの結婚を手配すると、亡くなった人に対して失礼だと、大変な怒り様でした。」姜恒は「兄嫁の境遇はとても悪いようだね」と言った。耿曙は答えなかった。「雍軍が玉璧関を失うと、連盟の議を持ち、王兄が父王を苦心して説得した所、囚られてしまいました…。」

耿曙が口をはさんだ。「代武王には27人の息子がいる。ほとんどが代国全土に派遣され、封地を管理していて、太子と3人の王子だけが朝廷に残って、朝政を管理している。」

「この『王兄』って」と姜恒は言った。「李謐(リミ)だろうな。」耿曙は「そうだ。『太子謐』のことだ。」と言った。

姜恒は長年海閣にいたが、世間のことを知らなかったわけではなかった。羅宣が時々彼に諸国の情勢を説明したし、楓林村を通るたくさんの旅人も、天下の情報をもたらした。その前、洛陽にいた頃なら大争の世の情勢を、更にしっかりつかんでいた。結局のところ、天子百官は天下を管理することなどできず、情報収集が仕事のようなものだったからだ。

 

十数年前、耿淵が起こした琴鳴天下の変で、代国武王の異母兄弟の公子勝、李勝は黒剣で切られ死んだ。それ以来、代王は気性が大きく変わり、もともと短気だった気性がますます激しくなった。しかしすぐに、彼もこのままではダメだと気づき、次第に朝廷権力を嫡男の李謐の手に移した。弟が死んだ後、代武王は昼も夜も酒を飲み始め、深宮に隠居して、政事について何も聞かないようになった。

 

代国太子は未だ正式に継いではいなくても事実上の国君となっていた。雍との同盟や姻戚は、太子李謐の力による。来るべき困難な局面を打開するため、彼はひとまず『琴鳴天下』の恨みを捨てて、敵国雍と一応手を携えるしかなかった。しかし、鄭、梁二国が汁琮を暗殺して玉璧関を大破した後、情勢は一晩で変わった。

代武王は再び朝政を掌握し、それまでの戦略を全て覆して汁氏に復讐することを決めた。あの年の、血の借りを返させることにしたのだ。説得した李謐は、その場で代武王に投獄させられた。

武王は若い頃から戦わずにはいられなかった。20年前にはもう「戦神」の威名を持ち、

梁国の神将、重聞と渡りあう存在だった。その権威に朝廷は身震いし、諫言などできなかった。養女の姫霜は、性格が大きく変わった王父に軟禁され、不自由な暮らしを強いられた。

代国大軍が集結し始めると彼女は動き出した。あらゆる手を尽くさねば。父王が凱旋帰国する前に、死を賜った廃太子である兄の李謐を救い、再び実権を握らせるのだ。

 

彼女はあれこれ考えたが、他に方法はなかった。病気を装い医者にかかり、隙を見て耿曙という塞外の、まだ本決まりでもない婚約相手に助けを求めた。雍国は代国が連合軍に参加することを決して望まない。兵を使わずに怒り狂った武王を退かせられれば双方に利益をもたらすはずだ。

 

「私たちの商人は別の話も聞いたそうです。」と宋鄒は言った。

姜恒は風呂に入ったばかりで、耿曙が乾いた布で頭を拭いてやっていた。

「嵩県もついに影響をうけそうなんですか。」と姜恒は宋鄒に尋ねた。

宋鄒は「状況を見ると確かにそうです。」と苦笑した。

 

賢い人に長い説明は必要ない。姫霜が耿曙に助けを求めたことで、嵩県がとばっちりを受けることになるのだ。1万人の駐留軍は多いと言えば多く、少ないと言えば少ない。

代国は雍国に出兵する前に、自分の後方にあるこの力を押さえておかなければならなくなった。代軍が嵩県に侵入する前に、耿曙が全軍を撤退させない限り。その場合、話は違ってくる。「彼らは今すぐ来る勇気はありませんよ。心配しないで、宋大人。江の向こうには、郢国がありますから。」「そうですね」宋鄒は答えた。「しかし、春が始まってからのことは、予想できません。すべては玉璧関の帰属にかかっています。」姜恒はうなずいて、耿曙に向かって眉を上げた。

 

「俺たち二人だけで行くか。」耿曙は尋ねた。

「うん。あなたはどこに行ってもいいって言ったでしょう。」

「もちろん覚えている。聞いたのは、護衛はいらないかってことだ。」

「あなたがいるでしょう。」姜恒正は荷物をしまいながら、答えた。

耿曙は「俺がやる。」と言って、姜恒の持ち物をしまい始めた。空の薬瓶が1つ、中衣が1つだけだ。お金もない。箱が一つあり、中には絵の具などが入っていて、何するものか分からない。こんなに質素だとは。耿曙はつらい気持ちになった。

姜恒は「ちょっと説明しに行ってくるね。」と言った。

耿曙はもう以前のように緊張していない。姜恒が嵩県に到着した時も、突然現れたこの青年に誰も好奇心を持っていなかった。耿曙は親兵たちには、姜恒は雍都落雁が送った主簿だと言った。正体を知っているのは宋鄒だけだが、宋鄒でさえ、姜恒の本当の身の上を知らない。

 

今の姜恒には嵩県の協力が必要だ。耿曙と西川に行って、なんとか太子李謐を解放する。そして、彼の力を借りて、代武王が大戦を起こそうとするのを止めるのだ。本当は雍国のために動きたくはなかったが、汁琮には借りがある。借りとは耿曙の4年間の人生のことだ。玉璧関の困難を解消することで、汁氏に借りを返そう。

 

さらに重要なのは、代国が開戦したら、最初に嵩県が狙われるということだ。自分の腹背とも言える地に雍国が埋めた釘を残したい人はいない。二人がせっかく手に入れた安住の地だ。姜恒は嵩県全域の軍民を守るためにできる限りのことをするつもりだった。

 

姜恒は自分を納得させようとした。雍国を助けることは彼の初心から大きく外れる。だが彼は戦争を起こしたくない。天下を統一して世の中に隆盛をもたらすために、数十万、数百万の命を犠牲にしたくなかった。彼が求めているのは雍国が困難を知って退くことであり、玉璧関北のすべての人を殺したいのではない。

 

師門にいた時、自分が選んだ国君を助けて、最少の死傷の代価で大業を成し遂げる長い計画を立てた。最初は太子霊を選んだが、姜恒は今迷っている。太子霊は本当に適切な人だろうか。人選を再考する必要があるのではないか。

『どんぐりの背比べ。』姜恒は下山前、鬼先生に無意識に言ったことを思い出した。

五か国の中には、確かに適任者がいない。それこそが大乱世における最大の悲哀である。汁琅には希望があったが、彼は早くに死んだ。

 

姜恒が庁内に行くと、商人が何人か待っていた。

「こちらは太史姜大人です。細かいことを話し合ってください。」宋鄒が言った。

いずれも代国の商人だ。姜恒はかしこまって彼らに拝礼した。商人たちは驚き、急いで姜恒に先に座って下さいと言った。宋鄒は嫌疑を避けるために傍聴せず、庁堂を出た。

耿曙は簡単な旅装を包んだが、二人とも佩くべき剣がなく、風呂敷に短刀を入れるしかなかった。宋鄒が白銀を持ってきて、耿曙に言った。「将軍、船賃をご用意しました。西川に着いたら、お使いください。」耿曙はうなずいた。数えてみると約百両あった。

 

宋鄒が下がろうとした時、耿曙は突然「あなたの言うとおりだ、宋大人。」と言った。

宋鄒は振り返った。『何のことでしょうか。』耿曙は言った。「俺は雍人ではない。ただかつて自分は雍人だと思っていたんだ。」

宋鄒は笑った。「あなたはまた冗談を言っています。かつて何だと思っていたんですって。あなたはずっと天子の人で、天下人です。将軍。」

 

翌日、嵩県は2人のために馬車を用意し、雍軍副将が自ら見送りに来た。

「殿下、直言をお許しください。玉璧関の情勢が定まらない今、どこに行かれるのです。」耿曙がなぜ何の理由も言わずに決定し、突然このように去ってしまうのか、副将には理解できなかった。

姜恒は車の前に座った。懐には海東青を抱いていた。わずか1日余りで、彼はすでにこの鷹が大好きになって、かわいくてたまらない。海東青は性質が凶暴だが、姜恒にはとても従順だ。捕まえてほしくてまとわりつく。頭をなでても爪をなでても、翼を引っ張ったり、くちばしをつまんでも、全く怒らない。まるで耿曙みたいだ。

姜恒は暇さえあれば抱いたり、触ったり、からかったりし、時にはキスしたりもした。

耿曙がなぜ自分を抱くのが好きなのかわかった。小動物のようなものなのだろう。相手に率直に親愛を与えて、自分の気持ちを伝えても、少しも恥ずかしくない。このふれあいは、確かに気持ち良く、幸せにしてくれる。

 

耿曙は副将には目もくれず、「来春、2月になっても、俺が帰ってこなければ、手紙の封を開けて、書いてあるとおりにしてくれ。」と手紙を渡した。

 

手紙の内容は、姜恒が一晩考えた策だ。推演の結果、後手の配置として、彼らが代国の危険をうまく解決できなければ、宋鄒は自ら、長江下流の郢国都、江州城に赴き、郢国王と太子に遊説する。嵩県の駐留軍は、梁国の首都安陽を奇襲し、梁国を撤退させ、連合軍は鄭国だけ残す。そこから先は、汁琮自身の運次第だが、耿曙という良将もおり、突然の暗殺を切り抜けたことを考えると、汁琮は太子霊に対処できそうだ。

 

「あなたは父さんに似ている。」

耿曙は姜恒と二人、商人の身なりをして車を御していた。姜恒は華服を着て、錦の上衣をはおり、垂らした鬢に夜明珠をつけていた。上着の襟には金糸で白虎の紋が刺繍してあり、懐には、あちこちを見回す海東青を抱いていた。耿曙はいつもの質素な黒い武衣を着ていた。

上衣には暗紋が刺繍されており、左肩には、海東青が止まるための護肩を付けている。「父さんに会ったことはないだろう。俺は目隠しもしてないし。」

姜恒は「姜太后が言った以上、あなたはきっと似ている。」と言った。

耿曙は「父さんに会った人は何人もいないし、特に目隠しを取った顔を見た人は少ない。安心しろ。わからないさ。」と答えた。耿曙は自分に驚いていた。話すのが全くいやでない。かつて雍都の深宮では、太子瀧の話に半分答えるのさえおっくうだった。しかし姜恒と一緒だと、いつも姜恒にもっと何か言ってほしかった。彼の声は人間界の最も美しい天声で、聞くと心の中が花でいっぱいになるようだ。上手にやりとりできないことにがっかりすることもある。自分はなんでこんなに口下手なんだろうと。

 

姜恒は「顔を変えないと。」と言った。

「俺の顔を切るのか?」

「あなたを切ってどうするの。」と姜恒は言った。そして車夫の席のそばに移り、海東青を放って好きに飛び回らせ、例の箱を開けて絵の具を取り出した。

「ああ、」耿曙にもやっとわかった。「変装術か。絵を描くのが好きなのかと思っていた。お前のためなら痛みに耐えるぞ。顔に剣を突きつけて、傷跡を残してくれ。兄は喜んでやる。」耿曙は手綱を放し、車を引く馬がゆっくり歩くに任せた。冬の暖かい陽の中、姜恒は絵筆で耿曙の口元を軽くなぞった。「ばかなことを言わないで。こんなにかっこいいのに。安全のためにちょっとだけね。」「どこで習ったんだ?」耿曙は尋ねた。姜恒は頭を下げて、筆を絵の具につけ、笑顔で「師父が教えてくれた。」と言った。

「お前の師父は色々教えてくれたんだな。」

「そうだよ。」

耿曙は少しおもしろくない。「娘か」と尋ねた。姜恒は「あなたも知っているでしょう。知っているはず、羅宣、男。娘さんに好かれる方法は教えてくれなかったけどね。」と答えた。

耿曙:「?」

「兄嫁に会ったら、自分で何とかしなければね。」

耿曙は頑固に「兄嫁ではない。羅宣はいくつだ」と言った。

「20歳ぐらいかなあ。」

「どんな顔をしている。」耿曙はまた尋ねた。姜恒はどのように説明しようか考えた。

「変装していて、本当の姿はわからないんだろう。」

「師門には私と彼しかいなかったから、変装する必要はなかったよ。」

「師門にいた時は、彼がお前の世話をしてくれたのか。」

「うん」

「俺がお前の世話をしているようにか。」姜恒が耿曙の言外に言いたかったことに気づいたのは、その時だった。自分が海閣のことを話すのがあまり好きではないんだ。ちょうど自分が落雁の話を聞くのが好きではないかのように。

「私も変装しないと…。」姜恒は自分はどうしようかと考えた。「ちょっとだけでいいや。」

耿曙は警戒して姜恒を見た。「誰の顔だ?」

姜恒は鏡を見ながら少しずつ顔を変えていった。「知らない、師父が私に変装術をほどこしてくれたことがあって、その時適当に作った誰かかな?」と言った。

姜恒が以前師門にいた時、羅宣は彼に変装術を教えたが、小鼻と唇、下顎の線を少し変えただけだった。

 

その時、海東青が帰ってきた。爪にぴんぴん跳ねる蛇を提げて、その蛇を直接姜恒の懐に投げ込んだ。姜恒は狂ったように叫んだ。耿曙は蛇には驚かなかったが、姜恒に驚いた。彼はさっと蛇を掴むと「毒はない!怖がるな!ほら、見ろ。ただの菜の花蛇だ!」

「は、は、は、……」姜恒は頭をそれ以上曲げられないところまでまげて目をそらした。「早く捨ててーーー!!」

姜恒は滄山で蛇に噛まれたことがある。もちろん羅宣がすぐに駆けつけたし、毒もなかったが、今でも少し蛇が怖い。耿曙は蛇を放した。「風羽はお前のために捕まえたんだぞ。」

「ああ」姜恒はまだ心臓がどきどきしていた。海東青はこの時、耿曙が肩につけていた

肩甲冑にとまって首をかしげ、不可解そうに彼を見つめていた。

「お気遣いどうも。」と姜恒は海東青に言った。「私は蛇を食べない。でもありがとう。」

耿曙はにやりとした。「こいつはお前のご機嫌を取ろうとしているのに、どうしてお前はありがたく思ってやらないんだ?」

「恩の押し売りはできないでしょう!」姜恒は苦笑いした。それでも、海東青の行為はやはり彼を感動させたので、手を伸ばして触ってやった。

海東青は姜恒の懐に飛び込み、爪を収めた。

 

「こいつは愚かで、俺のようだな。」

「あなたは愚かではないでしょう。」

「ハンアル、私は愚か者だ。」

姜恒は笑って耿曙の背中に寄りかかり、彼と背中を合わせた。耿曙は馬の手綱を振った。馬車は玉衡山下にある古道の入り口を通り抜け、蜀道に入った。川辺を悠々と通り過ぎていく。冬になり、川の水は引いて深い緑色になり、果てしなく続く険しい山には常緑樹が生い茂っている。

「あれから、海を見に行ったか。」耿曙はまた尋ねた。

「いいえ。」姜恒はぼんやりと答えた。「兄さんが連れて行ってくれるのを待っている。」

「うん。俺たちが潯東から洛陽に行く途中を覚えているか。」

「あまり覚えていない。項州が釣りに連れて行ってくれたことは一番よく覚えている。」

「俺はお前に魚を捕まえてやったことはなかったよな。」

姜恒は思い出した。とても寒い日だった。耿曙は彼に食べ物を探してやろうと、深い水の中に立ち、一晩探したが何も得られなかった。

「潯東から洛陽に行く途中、本当に寒かったね。あなたが凍えなくてよかった。」

「残念だった。何度も探ったけど、何もとれなかった。」

「あの谷間には、もともと魚がいなかったのかも。」

ふと耿曙が尋ねた。「お前は俺をいとおしいと思っているか。」

「もちろん。あの時は分からなかったけど。」

耿曙の話はいつもまっすぐだ。感情を全く隠さない。「俺たちはもう二度と離れない。」でも、「いとおしいと思っているか。」でも。特に「ハンアル」という時の声には、限りない暖かさを感じるが、姜恒は本当は少し恥ずかしい。

 

しかし、耿曙は彼の家に着いた初日からそうだった。19歳になっても、10歳の時と同じように、まっすぐ隠さず話しているだけだ。ただ、あの頃のあどけない顔は、月日を経て英俊な男性の顔に変わっていた。

「お前がそう思っていると知ることは、どんなことより価値がある。他の人に俺はこんなことを言ったことないよ。ハンアル。」耿曙は大真面目に言った。

姜恒は笑って、「本当は落雁でも言ってたんじゃないの。」と言った。

落雁では、俺はいつも黙っていた。話はお前と会った時のためにとっておいた。おれはすごく嬉しいんだ、ハンアル。お前は生きていた。お前は帰ってきた。俺も生きてこれた。俺は本当に幸せだ。この数日間、毎日俺の心の中に太陽が出ているようだ。まるで夢のようだよ。」

 

耿曙は、自分の心の中に5年間詰め込んでいた誰にも打ち明けられない感情を、すべて姜恒に向かって投げ出しているようだった。彼が姜恒をどんなに思っていたか、どんなにつらかったかを訴えたかった。それなのに、口にしようとすると、うまく話せないことに気づき、不器用に昔のことを話すしかなかった。姜恒がこれらの思い出に隠された多くの気持ちを理解できることを期待して。

姜恒は理解していた。

「それ以上言うと、私もあなたに結婚しないでほしいと思ってしまうよ。」と姜恒は言った。耿曙は笑った。姜恒も感情表現は不器用なのだ、自分と同じだと思うとおかしくなった。そしてなんだか急に少し恥ずかしくなった。